カラスは親から学ぶ
カラスは、賢い動物ですがそれは持って生まれた能力だけではないようです。
学習能力などカラスは親から子への教育がかなり影響しています。
巣立ちをして数ヶ月のカラスにはまだ学習する意欲、好奇心や貪欲さがないそうです。
実際、ある研究室で生まれたカラスに色々な実験を試みたそうですがエサ取りから教えなければならず、好奇心も薄いので大変だったそうです。
カラスの世界も人間と同じように向学心をもたせるために好奇心や動機が必要で親はヒナを一人前に育てる為に教育をおこなっているのですね。
スズメやツバメは巣立ちしてすぐに単独でエサを取り始めますが、カラスは巣立ち後も二カ月くらいは親と一緒に行動し食べさせてもらうそうです。おそらくその間にエサの取り方や生活のノウハウなどを教えてもらっているのでしょうね。
人間も一人前に育つにはかなりの時間がかかりますが、カラスもカラスとして育つ為にそれなりの時間がかかるということでしょうか。
生まれてすぐに独り立ちしないこと、親から沢山学ぶことがカラスの知能に大きな影響を与えている、カラスがカラスになる理由があるのかもしれません。
参考図書:カラス(著:杉田昭栄)
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