カラスは色盲なのか?

哺乳類は色盲が多いそうですが、カラスはどうでしょう?
答えは、カラスは色盲ではありません。
むしろ、カラスに限らずほとんどの鳥類は人間以上に色覚も視力も優れています。
その証拠にトンビやワシはかなりの上空から獲物を発見できるし、地上に降りて目と鼻の先の虫を見て捕まえることもできます。
つまり、遠近両用の目を持っているということです。
では、なぜそんなに鳥は目が良いのでしょうか?
それは、鳥の眼球の大きさに理由があります。
鳥の眼球は脳の大きさとの割合が非常に大きいのです。
また、鳥類の目は網膜櫛(クシ状突起)をもち神経組織の代謝機能を高め、側レンズにも毛様体が働いて細かい調節が利くようになっています。こうした構造が、哺乳類以上の優れた視力を生み出しているそうです。
また、鳥類は夜になると目が利かない(いわゆる”鳥目”)ものがほとんどですが、カラスは夜でもある程度のものを見ることができます。
ですから、まだ薄暗い早朝などにも活動することができるのです。

参考図書:カラス(著:杉田昭栄)

 

 

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