カラスにとって木の実は肉と同じ
カラスは木の実が大好きです。
とくにハシブトガラスにその傾向が強いようです。
糖分と水分がたっぷりの果実は人間にとっても美味しいですがカラスにとっても魅力的な食べ物なのでしょう。
カラスは、たいして実が熟していない、人間がまだ食べないような実でも実に美味しそうに食します。
ですから、人が品質改良した果樹園の美味しい果物はカラスにとって目がない御馳走で毎年問題となっている果物農家も少なくないそうです。
また、カラスは甘い果実以外の木の実もよく食べます。
その代表的なものにウルシ属のハゼノキやヤマハゼの種子があるそうです。
ウルシ属の実は、乾果といって樹上ですぐに乾いて堅くなる性質がありあまり美味しそうにはみえません。
そんな実をカラスはなぜ好んで食べるのでしょうか。
その秘密は、栄養にあるそうです。
ハゼノキなどの実には、脂肪が多く含まれています。
カラスは肉類が大好きでとくに脂が大好物です。
なので、脂が多く含まれているハゼノキなどを好んで食べていると考えられるそうです。
ということは、種子を食べていても栄養的にいえば実は肉を食べているのと同じだったということでしょうか。
それにしてもカラスは上手に脂を見つけますね。
参考図書:カラスの常識(著:柴田佳秀)
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