カラスの食べ物の見つけ方
ゴミ袋の中から自分の好きな食べ物を探し食べるカラスですが、はたしてどうやって食べ物を見つけているのでしょうか。
目で探しているのか、それともにおいで探しているのか。
こんな実験結果があります。
まず、においがよくわかるようにマヨネーズをかけたカラアゲを用意したそうです。
これを二つの袋に入れます。
一方は、中身が見えるように透明の袋にいれ、もう一方は新聞紙で包み外からは中身が見えないように入れました。
もし、においで探しているようであれば新聞紙の方にも気が付き食べるのではないかという実験です。
それらをカラスの前に置いて実験したところ、カラスは透明な袋の方のカラアゲだけ見つけ食べたそうです。
新聞紙に包んであったカラアゲには全く気がつくことがなかったそうです。
このことから、どうやらカラスは嗅覚はそれほど発達しておらず目で食べ物を探しているようです。
現在、指定の半透明なゴミ袋を使っているところが多いですが、目で食べ物を探すカラスにとっては、格好の餌なのかもしれませんね。
実際、都内のカラスは半透明なゴミ袋に変えてから増えているそうです。
かといって、昔ながらの中身が見えないゴミ袋に戻しては袋の中に何が入っているのかわからず・・・たとえ危険物があってもわからないので、難しいところです。
参考:わたしのカラス研究(柴田佳秀著)