カラスの卵は何色?
カラスの卵は、くすんだ緑褐色をベースに黒い斑点がついた迷彩色です。大きさは、ウズラの卵の2倍ほどだそうです。産卵数は、大体3個ほどで多くても5個ほどしか産まないそうです。
カラスは、卵を温めてかえしますがその行為を『抱卵』といいます。
『抱卵』には二通りの方法があり、一つは”一斉抱卵”もう一つを”順次抱卵”といいます。
”一斉抱卵”は、卵を全部産んでから温める方法です。
たとえば、一日1個卵を産んで全部で5個の卵を産むとしたら卵を温めはじめるのは5日目からです。
一度に子育てをはじめようとする方法です。
合理的ではありますが、エサが十分にない場合は特定のヒナにエサが集中してしまうのと一度に全員のヒナにエサを与えなくてはいけないので親は大変です。
また、それに伴いエサを運ぶ回数が増え天敵や災害に弱いというリスクもあります。
スズメ、カモなどがこのタイプになります。
次に”順次抱卵”ですが、産んだ卵から温める方法のことをいいます。
産卵時期に合わせ、孵化する時期が違います。
カラスはこの順次抱卵という方法で卵を孵化します。
仮に遅く孵化したヒナが死んだとしても先に孵化したヒナはその分エサを与えられ栄養豊富にたくましく育つという方法です。
ヒナが全滅するよりは、確実に1個、2個でも巣立たせようというタイプのようです。
カラスは強くたくましいイメージがありますが、生まれた時からすでにきょうだいの中で生き残るという試練があり、その素質がつくられていっているのかもしれませんね。
参考図書:カラス(著:杉田昭栄)
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